誕生から絶滅まで!?

群馬県前橋市粕川町深津(旧勢多郡粕川村)は群馬県にある赤城山南麓に位置する場所にあります。 昭和40年代位までは養蚕業も盛んな土地柄で、蔵の周りも田んぼと桑畑が沢山あるのどかな農村地帯でした。 春から秋までは麦や稲作、冬場になれば養蚕と一年を通じて働ける土地柄です。 日照時間は長く、積雪も少ないので日常の仕事は日が昇り、日が沈むまで従事できる恵まれた環境です。
当時の多くは、今でいう共働きです。夫、奥さんが一緒に働きます。奥さんはそれ以外に、日常生活や 子育てと非常に忙しい生活を送っていました。話が少しずれますが、 群馬県には「かかぁ天下」という言葉があります。今では女性が強いという印象での意味が強い感じですが、 私が聞かされていたのは、「俺のかぁちゃんは本当に毎日一生懸命に働いてくれる。俺のかぁちゃんは天下一品だ」 ということから出来た言葉と教わりました。

このような土地柄ですから普段のお酒の飲み方も今とは違います。 現在お酒を飲む際には、料理が沢山あり、料理をつまみながらお酒を飲むことが普通だと思います。 この時代でのこの地域の飲み方は、現在では食前酒に近い感覚ではないでしょうか。
①夫婦で仕事から帰ってきます。
②夫はお風呂に入り、妻は夕飯の食事の準備を始めます。
③夫は風呂から出ると晩酌を夕飯ができるまで晩酌を始めます。奥さんは夕飯準備中です。
そんな状況ですので、晩酌時のつまみは、直ぐ用意できる豆腐、おしんこなどの軽いものが殆どです。 従って、お酒自体に強い味が求められたのです。酒だけで飲めるという点が大事だったんですね。 もう一点、肉体労働が中心ですから体が糖質を求めていたということもあったと聞いております。 さらに大切なことだったようですが、2合位飲むと満足するという点も大切な要素だったようです。 (なぜか、翌日も朝早くから働くからです。普段はダラダラと飲まないそうです。健康第一ですね。) もう一つ現在と違う点は、冷酒を飲む習慣は少なく、常温もしくは夏場でも熱燗で飲む方が多かったようです。 もち米伝承仕込み 甘口酒の最大の魅力。熱燗で本当の美味さがでる酒質なのです。
④夕食が出来上がったら、酒を飲むのをヤメ。夕食を食べる
⑤明日に備えて床につく・・・
この様な生活リズムだったようです。

明治、大正、昭和の時代の中でこのような もち米伝承仕込み 甘口日本酒がこの土地独特の味わいになっていったのです。
各地の地酒の味というのは、生活環境、食生活が大きな要因で独自の変化をしていったのでしょう。
この土地は酒だけが甘いわけではありません。うどんや、煮物の味付けも比較的甘味が強い味付けでした。
このような環境のなかで100年以上もの間、飲んで頂いてきた甘口酒。
今や絶滅寸前の酒質になっています。

ここまで読んで頂いた方なら、その理由もわかる方も多いのではないでしょうか。
このような環境は、もうこの土地に存在していないのです。
私が子供の頃に見ていた桑畑、養蚕は殆どなくなってしまいました。現在でも比較的変わらないのは 麦、稲作の光景くらいですかね。よく、故郷の味とかいう言葉がありますが、おじいさん、おばあさんと 一緒に暮らしていれば今でも多少感じることが出来ると思いますが・・・・
そして、この地域でもスーパー、コンビニは沢山あります。本当に便利になって住みやすい。環境は昔よりも ずっと良いでしょう。しかし、それに伴って消えていくものもあるのです。
その土地柄や食生活は大きな変化をしております。これは当たり前のことだと思っております。
そのような中、昔の酒質だけ生き残ることは不可能だと思っております。
ですから、当蔵でも現在に合わせた酒質のお酒も醸しますし、未来に向けたお酒に挑戦もします。
しかし、現時点では私達は創業からの味を継承しております。時代遅れの酒と言われてもしょうがないです。
でも大切に醸していこうと思います。
蔵の歴史を語る上でこの地域の話、酒の話をさせて頂く機会があります。
その際に多くの方が興味を持って話を聞いてくれるのが今までの話です。
その後、改めて甘口酒を飲むとこの酒の良さがわかると言って頂けます。「本当の地元酒だ」 「昔、じいさんが美味しそうに飲んでたのはそんな理由があったんだ」「故郷を感じる」 など嬉しい言葉を頂けます。この酒を飲む地元の人は今後も減少すると思いますが最後まで醸し続けます。
興味を抱いて頂き、この酒質を味わってみたいと思って頂ければ嬉しいです。

最後に、 この地元酒、あえて地酒とは言いません。美味しい地酒とは全国の方々が皆、美味しいと感じる酒というイメージです。 独特の個性がある酒質ですので、皆が良いとは思わないと私も理解しています。
でも、興味を持って頂ける方には 地元酒、是非飲んで頂ければ嬉しいです。
少し、酒質についても話させて頂きます。
甘口と言っても、砂糖などの糖類を添加しているのではありません。もち米、うるち米の米本来の旨味 を最大限に生かして醸すお酒です。
このお酒には、歴代の当主、蔵人など沢山の人が美味しいお酒になるように100年以上継続してきた知恵も生きています。
「酒は甘味が旨味。甘口が最高の贅沢。」
そんな土地柄で誕生したのが 代表銘柄 上州一 桂川です。このお酒、もち米を使用するため、通常の酒の香と若干、異なる香りがあります。

最後まで読んで頂きまして誠に有難うございます。

商品紹介

HPよりお酒の販売は行っておりません。商品紹介のみになります。ご了承ください。

絶滅地元系

創業明治10年より当蔵に伝わる「もち米伝承仕込み」による本格甘口日本酒
明治、大正、昭和の時代。地元で好まれた酒質。令和時代になり消えゆく酒質なのか。

商品番号1

上州一桂川
商品名上州一桂川
酒質本醸造
甘さ★★★
原料米、米麹、醸造アルコール
アルコール度15度
精米歩合65%
内容量1800ml
税別価格1780円
創業からの伝統の甘口酒

商品番号2

特撰桂川
商品名特撰桂川
酒質本醸造
甘さ★★★★
原料米、米麹、醸造アルコール
アルコール度15度
精米歩合60%
内容量1800ml
税別価格2050円
冷酒向けの甘口酒

商品番号3

燗酒55度
商品名燗酒55度
酒質吟醸
甘さ★★★★
原料米、米麹、醸造アルコール
アルコール度13度
精米歩合60%
内容量1800ml
税別価格2000円
熱燗に特化した甘口酒

商品番号4

特撰桂川
商品名特撰桂川
酒質本醸造
甘さ★★★★
原料米、米麹、醸造アルコール
アルコール度15度
精米歩合60%
内容量720ml
税別価格1050円
冷酒向けの甘口酒

商品番号5

特撰桂川
商品名特撰桂川
酒質本醸造
甘さ★★★★
原料米、米麹、醸造アルコール
アルコール度15度
精米歩合60%
内容量300ml
税別価格450円
冷酒向けの甘口酒

商品番号6

燗酒55度
商品名燗酒55度
酒質吟醸
甘さ★★★★
原料米、米麹、醸造アルコール
アルコール度13度
精米歩合60%
内容量720ml
税別価格1000円
熱燗に特化した甘口酒

商品番号7

原酒桂川
商品名原酒桂川
酒質本醸造
甘さ★★★★★
原料米、米麹、醸造アルコール
アルコール度19度
精米歩合60%
内容量720ml
税別価格2200円
当蔵で一番の甘口酒

商品番号8

新酒亀口
商品名新酒亀口
酒質本醸造
甘さ★★★
原料米、米麹、醸造アルコール
アルコール度19度
精米歩合65%
内容量720ml
税別価格1300円
12月一回のみの販売酒

商品番号9

絶滅危惧酒
商品名絶滅危惧酒
酒質本醸造
甘さ★★
原料米、米麹、醸造アルコール
アルコール度15度
精米歩合65%
内容量720ml
税別価格1000円
甘口系食中酒にアレンジ
伝統技法+次世代系

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